今週は鍼の技術研修を行いました。
今週と言っても、月に2~3回実施していまして、基礎の確認を重点に置いています。また特殊な事例においても他のスタッフと情報を共有しています。
荻窪ライズ治療院は難しい手の込んだ事はしていません。すごい技であるとか、独自の開発した技術とかはありません。難しい技や特殊な技はリスクをともなったり誰でも出来なかったり患者さんの鍼初心者には好まれなかったりします。
鍼灸業界は歴史も長く過去の偉人が本当に命を懸けて見出したものや最新の科学で検証された事、私たちはそれらの基礎を徹底して磨いていこうと日々精進しています。十年、二十年と積み上げていく中で、辿り着く技術があります。
当院の研修について
当院の研修に戻ります。(ここからは専門的でわかりにくい部分もあると思いますが、以下の技術訓練を随時反復練習している旨を伝えたいだけなので説明は簡素になります)
あん摩、マッサージの研修内容
あん摩、マッサージでは以下のような研修を行います。
- (前減圧、後減圧)ゆっくり押してゆっくり離す
- 手のひら全体を使う
- しっかり体重を載せる(手先で押さない)
- ツボをしっかり捉える(効くツボを逃がさない)
- 左右差を常に見ながら、指に感じる筋肉の硬さの変化を意識する
鍼の研修内容
鍼に於いては丁寧さ重視した研修を行います。
- 押手(鍼を支える手)をしっかり固定
- 鍼管を隙間なく垂直にセットする
- 鍼の初期動作は確実に且つ優しく
- 刺入速度を1mm/秒以下にする(ゆっくり入れると痛くない為)
- 抜鍼においてもゆっくりとする
- ツボに対しての刺入角度の確認(企業秘密)
トータル的な指導に於いては「ゆっくり、強く、丁寧に」や、視野を広く見つつピンポイントを探るなど、上記の事項を流れよくスムーズに行えるように心がけています。
どれか一つでも抜けたり忘れてしまうと雑であったり正確性がなくなったりします。つまりどれだけ良い治療の知識があっても施術を受けた側からは「下手」ということになります。
何年やっても上手くならない人や信頼を得られないと感じる施術者はまず正確に行える技術の基礎をしっかり作り、その上に独自の理論を上乗せていけば必ず良い結果が出るはずです。
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